こんにちは。
はぎわら歯科クリニック 院長 萩原です。
題目どおり『歯がなくなってもそのままでも大丈夫か?』についてお話したいと思います。
結論から言うと原則ダメです。ただし親知らずや歯が重なっている場合や年齢や全身状態を考慮した場合など例外もありますが、自己判断はです。
大人の場合、歯は28本あります。(親知らずは除く)奥歯や前歯では形状が違うと思いますが、それはそれぞれに役割があるということです。
奥歯がない状態で前歯だけで生活していけば、必ずと言っていいほど、前歯の噛み合わせが壊れてくるか前歯自体が欠けてきます。
1本だけない場合でも放置してしまうと、奥の歯が手前によってしまい、後でインプラントやブリッジ等がそのままでは出来ない状態となってしまいます。(下の写真がよってしまった状態です)上顎の歯も下がってきてしまいます。
乳歯でも6歳臼歯(奥の永久歯)が生えてくるときに手前の乳歯の奥歯が虫歯で崩壊していると、歯並びも悪くなってしまいます。
生え変わるから大丈夫ではないのです。
歯周病がある患者さんは特に要注意となります。
歯周病は、菌による炎症のコントロールと力のコントロールが大事となります。歯がないということは力のコントロールは難しくなります。
まだまだ理由はありますが、上記のように放置はダメです。
一番怖いのは1〜2本なくなっても痛くなく、なんとか食事ができるため、大丈夫かなと錯覚してしまうことです。
痛くなったり困ってからではないときに、いかに健康に投資するかが生涯、何でも食べれて楽しく食事できるかの分岐点となります。
皆さん鏡でチェックしてみてください